能登の未来

FUTURE

能登の未来: これからも自然とともにある暮らしと営みについて

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投稿者

本多秀行

私は学生時代に輪島市の大沢(※1)・上大沢で文化的景観の調査研究に入らせていただいていました。現在はランドスケープのまちづくりと自治体の公共政策(行政計画の策定支援)について、コンサルタント的な仕事に携わらせていただいています。

景観の分野では「景観10年 風景100年 風土1000年」と言われています。私は地域に根ざした生活や生業は長い時間の中でその土地のアイデンティティや誇りを形成し、それらが外部の人が見て訪れて感じる「地域らしさ」のようなものとして表出していくと解釈しています。(※2)

生活や生業が自然とともにある「暮らし」を軸に能登のこれから100年先の未来を考える時には、向こう10年で地域の人たち(外から関わる人も含めて)がうみだしていく景観とこれまでの100年間、1000年間で能登に根付いてきた生活や生業からなる文化的景観の構成要素について、丁寧に紐解いていくことが大切だと考えています。

一方で、俯瞰的にまちづくりの観点から未来を考える時には公共の視点も重要になると考えています。また、人口減少が避けられない状況を踏まえると、市町単体ではなく、広域行政の視点で能登の未来を考えていくことも重要になると考えています。
具体的には今回の「能登乃國百年之計」が各市町の総合計画をはじめとする政策の方向性の要点をおさえ、今後の復興も含めた行政計画にフィードバックできうるキーワードを抑えたものになることが、より多くの地域の担い手を巻き込んだ実現可能な未来を描くことにつながると考えています。

能登の未来を考える時に個人的には副題にも掲げた「これからも自然とともにある暮らしと営みについて」を景観・ランドスケープの立場から考えていくところで何かお役に立てたらと考えています。

そして前段が長くなりましたが、「100年後の能登が、どのような場所であって欲しいか?」「孫やひ孫に残したい能登は、どのような未来か?」という今回の問に対しては、現時点で以下のように考えています。今回の企画に参加できた際には、参加者の方々と意見交換し自身の理解も深めていければと考えています。

問:100年後の能登が、どのような場所であって欲しいか?
自身の想い:
・地域の人が誇りをもって、暮らしている場所であってほしい
・豊かな里山里海とともにある暮らしが続いている場所であってほしい
・ハードソフト両面で強固な社会基盤をもった場所であってほしい
・グリーンインフラを導入したまちづくりが定着した場所であってほしい
・子どもたちが楽しく暮らす場所であってほしい

問:孫やひ孫に残したい能登は、どのような未来か?
自身の想い:
・人だけでなく土までも優しい、豊かな暮らしを残していきたい
・豊かな自然とともにある暮らしのあり方を残していきたい





以上となります。
どうぞよろしくお願いいたします。
※1 輪島市大沢 間垣の景観

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