能登の未来

FUTURE

100年先も続く新しい里山里海の暮らしを創る

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投稿者

小山基

8年前に、能登島に家族で移住しました。
自然に寄り添った里山里海がある能登でなら、自分たちが理想とする「持続可能な暮らし」を実現できると思いました。

能登の暮らしは、この土地ならではの自然の上に成り立っています。海には、暖流と冷たい日本海固有水があるため、多種多様な魚種が獲れる漁場があります。山では、寒暖両系の動植物が共存できる気候性から、幅広い種類の作物を収穫することができます。
能登は、多様性に富んだ自然に恵まれた、特別に豊かな場所なのです。

能登では、この豊かな自然の恵みを享受しながらも、過度な負担をかけない規模で産業を営むことで、当たり前のように地産地消を実践し、独特の循環経済を実現してきました。

また、祭りは能登にとって重要な要素です。能登島の秋祭りでは、子どもが踊りの練習を毎晩行いますが、その中で青年団が子ども達に踊りを教える風習があります。祭りを中心にコミュニティが育まれ、伝統や文化が次世代に引き継がれていきます。

私は、能登での観光業を通して、外からの来訪者に能登の良さをお伝えしてきました。お客様の多くは、海外からの旅行者でした。それは、能登には地域の個性が残っていて、そこを訪れる意味を鮮やかに感じることができるからだと考えています。

私の願いは、このような能登の「能登らしさ」が、いつまでも続いてほしいということです。

しかし、時代が変化する中で能登が「能登らしさ」を保ち続けるためには、これまでと同じことを続ければよいわけではありません。時の流れに伴う外部環境の変化に対応するために、人の営みも進化していかなければ、「能登らしさ」を守ることはできません。

そのためには、若い人や女性が住みやすいように、変えるべきところは変えていく必要があります。
変えてはいけないものと変えるべきものをしっかりと見極めつつ、時代とともに進化する能登の里海里山の暮らしを創っていきたいです。

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