能登の未来

FUTURE

輪島の復興について

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投稿者

坂口こころ

輪島に住む人は、輪島の事が好きだった。自然が多く、海に遊びに行ったり、綺麗な山を見たり、おばあちゃん達が自分で作った野菜や漁で獲った魚を売る朝市や季節毎のお祭りがありとても楽しかった。
 そんな輪島をもう一度造るにはどうしたら良いかを考えた。
 まずは災害に強い街を作る事である。今回の地震で潰れてしまった家もあれば残っている家もある。現在の耐震基準は震度7だそうだ。また強い地震が来ても倒壊する建物がなければ死者や怪我人を大幅に減らせる。
町中に津波に耐えれる避難所の建設も必要である。お年寄りの方、怪我や病気のある方の避難は大変だった。
 行政と市民の防災への意識も大事である。震災発生時避難所に食料等の備蓄はなかった。1月2日に1家族に紙コップ3分の1の水が配給された。幸いに両親や町内の人達で、崩れた家から食料や、災害の為の町内の備蓄物を取り出しに行ってくれたので私は飢える事はなかったが、後日、数日何も食べていない方がいると知った。避難所になり得る場所には毛布や食料の備蓄が必要である。
 その時に感じたのが困っていても声を挙げづらい方がいる事である。両親も町内の方も持って来た食べ物を周りの方に配っていたがそれでも届かない方がいた。これから復興へのいろんな支援が始まるが、皆に行き届くような広報の仕方を考えなければいけない。
 安全で親切な街になれば人は帰って来る。輪島が好きだった人が帰って来れれば、輪島の文化も戻って来る。
そして、おじいさんもおばあさんも赤ちゃんも子供も働く世代の人達も皆が尊重される街になれば文化は栄える。
 見慣れた風景はガラリと変わってしまったが、住む人が大事にされる街になれば、皆、姿を変えた輪島もきっと好きになると思う。

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