能登の未来
FUTURE
投稿者
長岡幸佑
私は、保守的な能登が好きです。昔のものをがらっと現代風のものに変えるのではなく、積み上げられてきた歴史をリスペクトしながらも、現代の良さも織り交ぜていく能登が好きです。例えば住居で言えば、古い家屋をビルに変えることはせず、家屋の形は残したままリノベーションをしたり耐震工事をしたりします。今あるものと新しいものとが階層的に折り重なって、グラデーションのように変化していく。そしてそこには先人へのリスペクトがある。それが、私の思う能登の良さです。
また、生き方の選択肢が多岐に渡ることも能登の魅力です。「百姓」と書くように、能登にはたくさんの仕事を持つ人がいます。野菜を育てながら海にも潜る。新聞を配りながら炭も焼く。祭りの運営のような地域のお仕事も、普通の生業に組み込まれているように感じます。1つの職に縛られることなく、生き方を選べることも能登の良さだと感じます。
これからの能登も、そういった生き方の選択肢が残った地域であり続けることを願います。それぞれが自由に生きられて、やりたいことをやる人を応援できる町づくりが進めばと思います。今後も、能登だからできること、能登でしかできないことを生かした町づくりが行われることを期待します。
私が今できることは、会社が生き残これるようにすることだと考えます。被災の影響でしばらくは収益が下がるかもしれませんが、ゆっくりと自分と能登との関係を見直しながら、自分ができる能登とのかかわりをゆっくりと続けていきます。