能登の未来
FUTURE
投稿者
和田志緒莉
珠洲市真浦町に住んでいます。真浦町はもともととても不便なところ。高校にも一日に数本しかないバスで1時間かけて登校しています。でも、喘息持ちなこともあり、真浦の空気のきれいさと自然の豊かさは強く感じています。今回二次避難で金沢に来て喘息の具合が悪くなり、やはりあの環境はとても身体によかったんだなと改めて思いました。
真浦町で好きなところは食べ物がとてもおいしいところ。かわはぎ、タイ、ブリ・・・・能登でとれたお刺身は臭みが全くなくて本当においしい!そして、安いです。そのほか、もずく、かじめ、わかめ、主役にはなりにくい食材の一つ一つも能登でとれたものは本当においしい。
ほかには、能登の祭りもすごく好き。四季それぞれ祭りがあり、特に盛り上がるのは秋祭り。各地でキリコを担ぐ祭りがあり、その日は一年の中でも特別な日。進学や就職で町から出た先輩たちも一斉に地元に帰ってくる。地域の家一軒一軒に“よばれ”に行く。その家のごちそうを食べながら、友達や帰ってきた先輩方とたくさんおしゃべりする。ほんと楽しい!!自分の地域の祭りもすごく興奮する。大谷小中学校では学校の活動として“伝承クラブ”という地域の伝統行事や祭りを先輩や地域の方に教えてもらえる時間がある。そこで太鼓やしゃんぎり、笛を教えてもらい、祭りで披露する。祭りの日だけは夜更かしもOK。夜じゅうキリコを担ぎ、お囃子をし、地域の人みんなで町を歩き回る。あの時間がほんと大好き。
能登の未来は、観光で国内や海外からたくさんの人が来てほしい。ヨーロッパ圏からはサイクリングに来る人がいるし、中国からは春節の時期に自然と食、波の花や、日本らしい家屋、文化を楽しみに来る。時間の流れがとてもゆっくりしていて、のびのびできる感覚。都会と違って刺激的なものがたくさんあるわけではないが、全然飽きない。この自然の中での時間の流れをたくさんの人に体験してほしい。
私は小学校のころから書道を習っているので、書道で能登のPRをしていきたい。写真(再煌)は飯田高校の文化祭のテーマを書いたもの。また、祭りの文化が大好きなので、今は能登でできなくても、金沢や別の場所で能登の祭りを再煌していけたらと思っています。