能登の未来

FUTURE

能登の魅力を活かしたこれからの百年

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投稿者

松田行正

能登の魅力を伝えたくてお仕事をされている方は多いと思います。以前お話しを伺った際に、能登の皆さんはその仕事をしたくてやっているのではなく、本当はその仕事を通じて、大好きな能登を伝えたい、表現したくてやっている、と伺ったことがあります。私はそれは本当のことだと思います。
能登では、能登が好きだからそれを伝えたくて仕事をしているという、他の地域ではなかなか見ることのできない働き方をしている人たちが多く暮らしています。この理想的な暮らしぶりが現実化する傾向は、土地と密接なくらしの営みがあるほど、より強くなります。能登にはその基盤が長年のくらしの中で培われており、人と自然が育む理想的な営みを実現できる豊かさがあります。
これまではその豊かさに気づかず、物質的な豊かさに注目が集まり、人口の流出が起こってきましたが、これからの時代は、個人個人が自己実現できる環境で最大限に自己を表現し、生活をしていくという時代に移行しつつあります。テクノロジーの進化や社会インフラの整備により、以前にも増して、個人が自己の価値観で暮らしを表現しやすい時代になっていますし、それを望む人々も多くなっています。
そこに、能登の魅力があるのではと考えています。個人が個人の考えや思いで暮らすことが実現しやすい社会、そして、それを受け入れることのできる社会が能登の魅力ではないかと思います。
具体的に例を上げていけばよりわかりやすいかと思いますので、私のケースを申し上げますと、能登の植物材料を用いたクラフトジンの開発を行い、それを実現して短い期間で国内外に認知を進めることができたのも、能登の地域にそれを実現する素養が備わっていたからだ、ということの証明になるかと思います。人的なネットワークがしっかりしており、すぐそばに自然のある社会。そして、能登が好きだから、能登から発信することには喜んで力を貸してくれる人たち。それが他の土地にはない、強力な資産になっていると思います。どこよりも早く、ビジネスを現実化できる社会、自己実現ができる社会の基盤が能登にはあります。
これからの100年、私たちが引き続き能登を愛し、その愛で繋がっていくことができれば、新しい希望をもった人々が能登に定着し、能登で自己実現を果たし、能登から発信していく時代が間違いなく訪れると思います。それこそが、他にはない能登の魅力だと思います。

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