能登半島地震でのとじま水族館のジンベイザメが亡くなった。のとじま水族館は小学校のバス遠足のお決まりの場所だった。石川県民なら小さい頃絶対行ったことがあるだろう。私もその一人だ。大きな水槽にたくさんの魚たち、可愛いペンギン、そして目玉のジンベイザメ。高校生になってからは1度だけ行った。小学生ぶりだったから水槽の中の魚たちは昔より小さく感じた。でも、イルカショーを見る子供たちのキラキラした目は変わっていなかった。ずっとあるのが当たり前だった。地震の後ニュースで見た水族館の様子は、私が知っている一歩入るだけでワクワクするその場所とはちがったし、休館しているということすら未だ信じることができずにいる。現在のとじま水族館ではクラウドファンディングを行っているが、私は調べてみるまでその存在を知らなかった。震災ではやはり人命が優先されるため、水族館の様子が報道されることは少ないように感じる。水族館の復興を応援したいと感じている人にクラウドファンディングの存在を知ってもらうためにも、現状を知ってもらい活動を広めることが必要だと考える。きっとそれが私に今できることだ。私たちの思い出の水族館が戻ってくることを願っている。家族や友人と、またあの大きな青い水槽の前で笑い合いたい。