能登の未来
FUTURE
投稿者
中町和稀
日本は地震大国と言われるほど地震が頻繁に起こり、地震によって大きな被害を食らった都市は少なくない。しかし、それらの地域、都市は復興が進んでおり、インフラもある程度は整っている。
2024年1月1日、全日本の人間が新年を喜ぶこの日に、石川県能登の地で震度7の地震が起き、道路は崩れ、輪島では大火事が起きた。
もしも能登が、阪神ほどの経済力を持っていたりしていたならば、復興はそこまで難化せず、十数年あれば元通りあるいはより発展した都市となっていただろう。もしも能登が他の都市ほど、頑丈な家が立ち並んでいるような地域であれば、そもそもここまで重大な被害は被らなかったはずだ。
私が100年後の能登に望んでいるものは2つ。1つは「復興後の進化した景観」、もう1つは「今後の災害に備えた、より強化された街」だ。
「復興後の進化した景観」についてだが、日本は逆境の中での発展力は世界有数のものだと思われる。太平洋戦争後の高度経済成長期の発展は凄まじかった。私は能登に、あの時のような逆境からの立て直しができて欲しいと望む。あわよくば100年後には、他の都市を覆すような、流通の利便さと人口流入が能登にあって欲しいと思っている。
「今後の災害に備えた、より強化された街」についてだが、今回の地震でたくさんの家が倒壊してしまった理由については、家の構造だと思われる。父は瓦屋を営んでおり、住宅についての知識を持っているが、彼が言うには、「能登半島の家の構造はどれも『昔ながら』を意識しすぎて、災害への意識が乏しい」らしい。確かに能登は古めかしい景観の木造建築が立ち並んでいるように見られる。私も父も、能登の地域の住宅はより自然災害への対策が十分にされているものであって欲しいと望む。