能登の未来
FUTURE
投稿者
水口碧波
私は令和6年能登半島地震によって被災した能登半島が100年後、日本人の観光客だけでなく、外国人観光客も訪れるような場所になって欲しいと思う。今回の地震のせいで多くの方々が被災しただけでなく、能登固有の見附島が崩落したり、輪島朝市の復興が簡単にはし難い状態になった。私の住む地域では火事など大きな被害は比較的少なかったが、地震が発生してからは家族や親戚、地元の友達とともに避難所で生活したり、家に戻ってからも飲み水が出ないなかで生活したり、成人式が延期になったりと、何をしてもやる気が起きない状態であった。
このように人の心も被災してしまった能登半島であるが、私はその「今」を生かして能登半島の100年後を明るいものにしたいと考える。例えば、復興ツーリズムと言って現地での災害の経験から観光客が教訓を得たり、復興状況を直接体験することによって防災意識を高め合う観光形態の導入である。実際に2016年4月の熊本地震でも、熊本城の再建や復興していく状況を観光を通して、大勢に見てもらい、それを観光に繋げるという復興ツーリズムが行われ、これにより直接的な経済効果が生まれたのだ。つまり、復興ツーリズムは能登に復興のための経済効果と能登の魅力拡大をもたらすと思われる。なので私はこの観光形態を導入し推し進めることによって、能登の復興する力を観光の一部とし、みんなとともに復興させ、100年後の能登に続く明るい未来を創造できるではないかと思った。
能登半島には、白米千枚田や、千里浜、のとじま水族館、温泉、海の見える綺麗な宿、様々な観光に向けた魅力的スポットがあり、それだけでなく美味しく新鮮な海鮮や、伝統的な輪島塗、暖かい地元の人もいて十分に観光できる要素を持っている。実際に20年間能登に住み続けている私もまだまだ観光してみたいところや、行きたいお店などたくさんあり、金沢より田舎だと言われているが魅力は全く劣らないと思う。それを今回の地震でなくすのではなく、多くの人に知って体験してもらい、100年後の能登は観光客で溢れ、地元の人が担い手となって活躍する場所となればいいと強く思う。
最後に私は、能登から通いながら大学で国際文化を学びながら観光に関する勉強をしており、さらに金沢の観光地でアルバイトをしているので、地震が起こる前から観光客の皆さんには金沢だけで満足するのではなく、せっかく石川に来たなら能登まで観光して欲しいという思いがあった。特に外国人観光客の方々は、観光客のための場所だけではなく、その地域の人々がどのように生活するのかというローカルな部分まで体験したいという方々が多いので、能登が復興していくことを機に、私は地元の人も楽しめる能登半島は100年後日本人、外国人観光客にとっても素敵な観光地になって欲しいと思う。