能登の未来

FUTURE

支え合って生きていく

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投稿者

澤田朋香

 私は七尾市出身である。令和6年能登半島地震を経験し、見慣れたふるさとの思い出深い場所は痛々しい姿へと変わってしまった。地震の恐怖は簡単には忘れることはできない。しかし、そんな恐怖の中でこそ人のあたたかさをより感じることが出来た。立っていられないほどの大きな地震に次ぐ津波警報。今まで経験したことのない連続にパニックになり、動けずにいた。そんな中、あるご夫婦が声をかけてくれ、実家まで送り届けてくれたのである。余震が続く危険な中、赤の他人に手を差し伸べることは並大抵のことではない。その強さと優しさに心の底から敬服する。また、地震の恐怖に負けずに生活できたのも、同じ経験をした能登に住む友達と励まし合っていたからだ。この困難を乗り越えようと前を向く力をくれた。手を差し伸べてくれる人、支え合える人がいる故郷の美しさを一心に感じることができた。100年後の能登もそんな場所であってほしい。大きな壁が立ちふさがっても、人々が手を取り合えば乗り越えることが出来るはずだ。いつかそんなこともあったねと笑い話にできるはずだ。故郷がこれからも変わらず、さらに美しくあり続けられますように。

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