能登の未来
FUTURE
投稿者
萬亀心音
私が考える100年後の能登半島は、過疎化が進む能登半島での医療体制の確保はもちろんのこと災害に強いまちづくりと災害時の医療体制を平素よりいろんな想定をし、整備された安心な場所です。
今回の地震によって、市立輪島病院で水の確保や医療従事者の確保に非常に困ったという話、また、病床数を確保して医療が提供できないため、外部支援の医療職が泊まり込んで支援していたということもニュースで知りました。このような大規模災害の場合、外部との道も遮断され孤立化し、外部支援も一度に入れず、救急体制はもちろん通常の医療体制が機能しなくなり、医療職となる職員が被災者となり勤務できなかったため、たくさんの尊い命が失われてしまいました。私の両親も市役所の職員だったということもあり、電気や水もない中、毎日泊まり込みで市民の対応をしたり避難所の仕事を行っていました。このような状況の中、私にも何かできることはないかと考え、避難者の心のケアを行うため日赤のボランティアに申し込み参加しました。避難者の方は大切な自宅や仕事を失っているのにも関わらず、私たちのようなボランティアを笑顔で受け入れてくださいました。また被災者の方々がリラクゼーションを終えた後、笑顔で感謝を伝えてくれました。再度ボランティアに参加した際も、前回来てくれていた方が楽しみにしていたと嬉しそうに言ってくれました。このボランティアに参加したことでもっと自分にできることは何かないかと考え、もしまた災害が起こった時に役立てるよう、止血の方法、包帯の使い方、骨折における固定法、災害時の心得などについての知識と技術を習得することができる救急員の資格を取得したいと考えています。
現在、私は大学で臨床工学技士を目指し、勉強しています。学んだ知識は家族や親戚など周囲の人を助ける知識となったり、社会に還元する知識にもなります。補助人工心臓などの医療機器は、患者さん自身や家族の方にも扱い方を覚えてもらわなければなりません。そのため大学では自分の能力を上げるだけではなく、医療機器の扱い方や注意点、トラブル対応についてなどを相手にわかりやすく伝えるための能力も身につけていきたいです。
私はまだ学生ですが、いつか臨床工学技士として生まれ育った奥能登の100年後の安心した未来のために、私ができることを1つでもしていきたいと考えています。