能登の未来
FUTURE
投稿者
山本翔太郎
私は、100年後、能登町は日本のスポーツの聖地としての役割を果たしていてほしいと考えている。
現在、能登地方は令和六年能登半島地震の影響を受けて壊滅的被害を受けており、先が見えないような状況に立たされている。しかし、だからこそ私は視点を180度変えてみるべきだと考える。
そのために私が提案したいのは、能登町を日本スポーツ界の聖地にするということだ。現在、日本ではオリンピックなどの大きな大会は基本的に太平洋側で行われることが多い。しかし、その大きな大会を行うことが出来る場所を、日本海側、それも能登地方にまたがる形で作ることが出来れば、能登地方から日本海側、さらに日本全体を元気づけることが出来るのではないかと思う。
能登地方が日本スポーツの聖地としたいと考える理由は二つある。一つ目は、広大な土地の広さだ。能登半島は、日本でも五番目の大きさを誇る半島だ。スポーツをするにあたって、競技場の存在というのは大きなカギになる。私は東京の大学に通っていて、野球サークルに加入しているのだが、野球場の数の少なさや規模の小ささなどが非常に気になる。また、他の競技でもこの傾向は強いらしく、スポーツをすることにおいて競技場を用意するというハードルが存在していることがとても気になる。これは、東京の土地の少なさに起因することだと考えられる。その点でいうと能登半島は先ほども述べたように日本でも有数の大きさを誇る半島であり、その問題を解決することが出来る。今回の地震で、街が崩壊してしまったところは多いが、視点を変えて、まったく別のものに生まれ変わらせて、大きな競技場をいくつも作ることが出来れば、能登地方がスポーツの聖地として大いに盛り上がることだろう。もう一つは、気温の違いだ。東京などの都会では、ヒートアイランド現象などにより気温が高く、夏場は運動をするには危険なレベルで気温が上がることもしばしば見受けられる。その点能登地方は、とりわけ夜の気温が比較的低く、運動をするのには快適な気温だといえる。オリンピックなどの国際大会では、競技が夕方か夜に行われることも多く、東京などの都会に比べて快適な気温でスポーツをすることが出来る。
また、東京オリンピックが開催された際に、同じ被災地である福島県で野球・ソフトボールの予選が行われており、同じ被災地としてとても良いモデルになると私は考えている。加えて能登地方では、充実した宿泊施設や観光地に加えて、海の幸や山の幸など、豊富な魚介や米などの食材も充実しており、スポーツ観戦とともに旅行を兼ねることもできる素晴らしい場所だと私は考える。
このように、能登地方をスポーツの聖地として再建することで、日本全体を盛り上げることのできる画期的な場所にしたいと私は考えている。