能登の未来

FUTURE

幼少期のつながりを一生ものに

  • Facebook
  • X
  • LINE

投稿者

土場七星

 私は大学4年生になった今も、小・中学校の同級生との関係が続いています。大学1年生の5月には、参加できる人でzoomをし、最近の近況を話しました。大学2年生の冬には、帰省のタイミングがあったメンバーで、ご飯会がありました。集まった10人ほどで、他愛もない話をしながらご飯を食べました。成人式の後にもみんなで集まって飲み会をしました。その他にも、集まれる人でバーベキューをしたり、花火をしたり、何でもないときに通話をしたり、LINEのグループで互いの誕生日を祝い合ったりと、ゆるい関係が今も続いています。中学生のときにできた同級生のLINEグループは、今も変わりなく動いています。そんな話を大学の友だちに話すと、「すごいね」「小学校の同級生なんて、最後に連絡を取ったのがいつかも思い出せない」「今もつながりがあるなんて素敵だね」と言われました。この言葉を聞いて初めて、小中学校の友だちといまだにつながっていることは、かなり珍しいことなのかもしれないと思いました。
 私は、大学卒業後は地元に戻り、小学校の先生として働きたいと思っています。そして、小学校を、どの子どもも多数で多様な仲間(つながり)を持てる場にしたいと考えています。大げさに聞こえるかもしれませんが、多数で多様な仲間がいれば、子どもたちの「一生涯の幸せ」を実現できると信じています。困ったときに助けてくれるのは、いつだって何らかのつながりのある人です。ですので、仲間(つながり)が多ければ多いほど、困りごとを乗り越えられると思います。また、困りごとは多岐に渡ると思いますが、多様な仲間がいれば乗り越えることができると考えます。車に詳しい人、子どもが好きな人、料理が得意な人、運動が得意な人、商売が繁盛している人、ものづくりが好きな人...。このような、多様な人とのつながりがあれば、たいていの困りごとは乗り越えられます。そして、こういった多数で多様な人と出会える場が「小・中学校」だと考えます。多数の人・多様な人と出会い、仲間になれたなら、自身を守るセーフティーネットも大きくなると考えます。無事に先生になれたときには、子どもたちに「多数で多様な人とのつながり」の大切さを伝えられる先生になりたいです。また、子どもたちが温かな仲間を作ることのできる環境づくりも大切にしたいです。そのために、今あるつながりも、新しい出会いも大切にする姿勢を心がけたいです。
 100年後も、多数で多様な仲間との、ゆるくとも切れない、温かいつながりのある地域のままであってほしいと思います。

  • Facebook
  • X
  • LINE
TOP