能登の未来
FUTURE
投稿者
あつし
百年後の能登も「能登はやさしや土までも」という言葉が似合う場所であって欲しい。
能登という場所は、豊かな自然の恵みと厳しい風土の中で育まれた純粋で粘り強い気質と支え合いの精神を大切にしつつ、様々な変化を受け入れ適応し続ける強くて優しい能登人を育む場所である。
百年後も能登らしく自然と共存し、しなやかな社会を維持していくためには、人を育み、文化を伝承し、生業を発展させることが大切であり、下記の3つを能登の復旧・復興計画の根本的な考えとしたい。
教育:多様性に富んだ社会と幸せで豊かな能登のくらしを追求し、地域の共同体で協力し助け合う心を育みます
文化:能登の地域に伝わる伝統工芸と能登のくらしの中で受け継がれてきた文化や祭礼を伝承します
生業:能登の自然が作り出す美しい景観と豊かな生きものを守り、持続可能な農林水産業へと発展し続けます
能登の復旧・復興計画では、過去の地震の復興まちづくりの教訓を生かし、能登半島に点在する集落のコミュニティを維持したまま持続可能な地域社会の再構築を考えていきたい。能登の復旧・復興計画の根本的な考えを基に、子供たちの将来を考える、地元企業や住民の意見を聴く、地元の産業が潤う、の3点を意識して欲しい。
少子高齢化・過疎化が社会的課題の能登半島において、令和6年能登半島地震は過疎化に拍車をかけることになる。少しでも緩やかな過疎化になるように社会基盤と生活環境を復旧させ、能登らしさの復興と能登ブランドの発信につなげたい。
1.社会基盤(道路、水道、電気、通信)の復旧
次世代が負担する維持管理コストを考え、単なる復旧ではなく将来を見据えて無駄を削った復旧にしたい。過疎化が進む自治体では行政サービス(交通、教育、医療・福祉など)が集約されるので、民間の参入が期待できない集落は、集落ごとに集落の存続か移住かを検討したい。その際は、集落に住む住民の意見を尊重し、行政は集落ごとの意見を取り入れて最低限の支援をしたい。
2.生活環境(住居、学校、医療・福祉、産業)の復旧
子供がいる世帯、働き世代がいる世帯、高齢者のみの世帯の順で生活環境を復旧させたい。子供たちの生活のリズムを戻し、地域の産業を復旧させ、高齢者が安心して暮らせる環境を整備したい。
3.能登らしさ(教育、文化、生業)の復興
地域と密接に繋がった教育こそが、能登の文化の継承と能登の生業の発展につながる。義務教育では地域の暮らしに密着した農林水産業や祭礼などの文化の授業を行い、高等教育では伝統工芸や農林水産業の生業に直結する授業を行い、能登の産業の発展につなげて欲しい。サテライトキャンパスや研究施設の誘致に力を入れたい。
4.能登ブランド(観光、サービス)の発信
自治体や団体がそれぞれで行っている能登ブランドのロゴやホームページを統一し、能登全体の魅力として発信したい。ただ、控えめな発信も「能登らしさ」なのかなと思う。