能登の未来
FUTURE
投稿者
舟本克之
◎復興へのシナリオ
1.巨大住居ビルの建設
麻布台ヒルズは一日に2万人の人が出入りする巨大スペースである。それをヒントに珠洲市の一角に巨大住居アパートを建設し、そのビルに行政や病院、福祉施設、商店を組み込む。一つのビルが珠洲市である。コミュニティも高齢化した人々の利便性も高く珠洲市の現状にマッチする。
2.畑や田んぼの耕作
住居スペースを中心として、郊外に共同の耕作地を設け希望者に耕作してもらう。老後の畑や家庭菜園を楽しんでいた人には希望の地となる。目的地には巡回バスを設ける。
3.ジオパーク
例えば、大谷(外浦)は海岸が隆起し景観が大きく変化した。失望したが自然の偉大さを後世に知らせる生きた証になる。この様な地が多く存在し、観光ルートにもなる。
4.鎮魂の碑(仮称)の設置とシーサイドライン
海岸線の隆起した部分を結ぶ、シーサイドルートを建設し能登半島を巡る。冬の荒海に耐えるドーム状の海岸ルート等を建設できれば半島を巡り、地震の歴史を多くの人に知らせることが可能である。要所に鎮魂の碑を設置し故人をしのぶ。
5.釣りスポット
4のルートの中に釣りスポットも設ける。里海の部分も復活できる。
キーワードは人や物を運ぶ道である。夢の珠洲ヒルズが出来れば、そこを中心に珠洲のあちこちに菜園スペースを作り楽しむこともできる。有業施設もしかりである。避難期間中に麻布台ヒルズへ行き、この構想が実現可能だと感じた。決して夢ではなく、珠洲の住人として復興への一つの考え方として提案したい。