能登の未来
FUTURE
投稿者
清水陽元
私はこの三月に、金沢大学にて開催されたミライシコウ金沢に京都から参加した。ここでは、各分科会に分かれて今ある解決すべき問題についての具体的なプランや研究を共有した。私は主に環境・防災についての分野での発表会に参加し、幅広い地域からの研究を知ることができた。それらの活動から学んだことは多いが、この活動を機に能登地域の観光について興味を持つようになった。
金沢には日本三大庭園の一つである兼六園や現代的な展示の多い金沢21世紀美術館、有名な鼓門などたくさんの観光地がある。そして、インターネットで調べてみると、能登半島は特に海岸沿いに観光名所がたくさんあると分かった。それらのことから、能登の未来について考える上で観光に着目することは不可欠なことだと思う。観光産業はものを販売するのとは違い、サービスや景観から利潤を生み出すものだ。リピーターを増やす点においても優れている。未来の観光産業を重視するときに、国内外からの観光客を積極的に呼び込むことが大切だと思う。日本で観光する海外の人々は日本を感じられる体験を求めているだろう。その点において能登は適した地域である。海岸からの景色、伝統的な輪島塗、神社や寺院など、一日では回りきれない価値のあるものがたくさんある。そういった、他では味わえない、ここでしか経験できない「能登」を未来へと保存することが、忘れてはいけない大切なことだ。これからも、能登の景色は能登にしか、能登の雰囲気も能登にしかないということを強みに、人々を魅了する地域であってほしい。
今までの能登がこれからも、同じ能登であるためには多くの協力が必要になる。例えば街にゴミを捨てないことや伝統を絶やさないことだ。そうした努力には地域の力とコミュニケーションが必要になるだろう。さらには、公共交通機関の会社や行政の協力も関係するだろう。これらの努力があってこその、良い未来の能登だと思う。能登の人々によって能登を未来へ繋いでいくことが地域において大切なことの一つだと感じる。