能登の未来

FUTURE

珠洲が、だれかにとっての居場所になりますように

  • Facebook
  • X
  • LINE

投稿者

野口智代

私にとって珠洲は帰る場所のひとつである。 母が珠洲の生まれで、幼い頃から毎年のように夏に帰省していた。 祖母が亡くなり、いつの間にか足が遠のいた時期もあったが、いつも帰るきっかけを探していた。おとなになり、祭りをきっかけに帰ることが増えた。 キリコ祭りと奥能登国際芸術祭だ。 自分が生まれ育ったわけではないのに、なぜこんなにも珠洲に惹かれるのだろうか。もはや、執着に近い気がする。それは、此処の自然、ひと、暮らし、祭が、そうさせる。 私は蛸島のキリコ祭りが特に好きだ。 老若男女が集い、独特の緩急と色香がある。祭りはその土地の生活や営みに基づいているものだ。 地域に根ざして生活をするひとも、一時的に滞在している人も、一緒にコミュニティーをつくる関係を模索し、築いてみたい。 例え、どこに住んでいたとしても珠洲との繋がりを持つことができるように。 ここは自分の居場所。 そう思える、そんな珠洲をつくっていきたい。

  • Facebook
  • X
  • LINE
TOP