能登の未来
FUTURE
投稿者
島田淳一
能登半島には豊かな自然があります。
能登には人を引きつける何かがあるのか、移住で来られる方々もたくさんいます。
その、人を引きつける何か、それが何かしばらく考えてたところ、その一つに「寛容さ」があるのではと思いました。
寛容さ、それが人や文化を受け入れて、キリコ祭りや呼ばれのような文化が続いてきたのかなとも思います。
以前、珠洲へドライブ中にヒッチハイクで旅行に来られた方をピックアップした事があるのですが、その方が「何もないのがいいんです」みたいな事を言ってました。
それも、雄大な自然が人を受け入れる寛容さがあるからなのかなと感じています。
普段ランニングをしているのですが、ランナー目線でみれば、交通量も多くなく、自然豊かな場所で駆けるのはとても気持ちの良いものがあります。
羽咋から門前には、古来峨山禅師が往来した峨山道がありますし、珠洲の外浦の海岸沿いにも気持ちの良い遊歩道があったりと、各地に素敵な場所が沢山あります。
個人的には能登半島全体がランナーの聖地になればいいな。ランニングのツアーや大会などを行う事で交流人口の拡大にもつながりますし、それをきっかけに能登の文化にも触れて頂けるのかなと思います。
復旧復興でいえば、まだまだ復旧段階ですが、例えばトレイルなどのような遊歩道を継続的に整備していく事で、それを継続的にボランティアで行っていく事で参加者同士で交流が生まれ、それがよい復興につながるのではと思います。
能登地震で過疎が20年早まったとは言われますが復旧復興に向けても日々たくさんの課題が日々出てきます。
それは能登ならず、全国でかかえる課題も多いと思います。例えば、地籍調査の進捗率が輪島や珠洲で1%という事で、復興に向けたまちづくりの足かせになるかと思います。
また、現在は被災家屋等の公費解体を進めている段階にあるとは思うのですが、空き家でも持ち主と連絡がつかない・持ち主が把握してない・そもそも持ち主が分からないなどで解体の申請ができず、次のまちづくりの段階に進めないという事もあります。
また、発災以降経験した事を集約し、全国で今後起こりうるであろう地震などの自然災害の備えに活かせるような取り組みも同時に進めていく必要があると感じています。
これからの能登としては、震災前の姿にただ戻すのではなく、それら地域の課題を解決しながら、しなやかに復興が進んでいってほしいです。
震災以降、保育園や学校が一時閉鎖となり、学校は避難所にもなっていたりと、子どもにとっての環境は万全とはいえないところはありますが、行政の方々などの努力によって少しずつ改善してきていると感じます。
子供たちには、その中でも助け合いの心を育んだりしながら、たくましく成長していってほしいと願っています。
能登は時間がゆっくり進むのを改めて実感しています。
復興のスピードもゆっくりでも、おおらかでも着実なものであてほしいです。